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  • 執筆者の写真『現状突破』編集委員会

パレスチナ問題を考へる(石波肇國)



去る10月7日に『囘敎抵抗運動「ハマス」』による對イスラエル鬪爭が開始された。これについて小生の見解を述べる。


そもゝゝハマスの武力攻擊の原因は、國を持たない根無草のユダヤ人──國家の一員として權利は要求するが、あくまでもユダヤ人でゐることは變はらない──が「自分たちは虐殺された被害者だ」と被害者面をして捏造のホロ(ホラ)コーストを大義名分にパレスチナ人の土地を簒奪、イスラエルを建國したことに遡る。(この歷史を無視してハマスの攻擊のみを批判しても著しく公平性を缺いてしまふ)


(注)有名なアウシユヴイツツ第一收容所にあり現在は觀光ビヂネスと化した「ガス室」は戰後に捏造されてゐる。證據として二つの寫眞を提示しやう。1945年にソ連軍が撮影した寫眞と1994年に西岡昌紀先生が撮影した寫眞を見比べてみると、1945年に無かつた煙突が、戰後にはある。實際はたゞの防空シエルターだつたのにも關はらず、戰後に「ガス室」といふ虛構が造り出され、煙突が「見せ物」として捏造されたのである。



1945年にソ連軍が撮影した寫眞(J.C.Pressac:AUSCHWITZ Technique and operation of the gas chambers)

1994年8月に西岡昌紀先生が撮影した寫眞(西岡昌紀先生『アウシュヴィッツ「ガス室」の眞實』)


占領下で土地を奪はれ、天井のない監獄に閉じ込められたあげく、抵抗したら慘殺される環境に置かれながら、なほ民族の誇りを失はないパレスチナの人々を支援するのは民族派として當然のことではないだらうか?


自稱保守は「テロリストを庇ふな」と叫び「力による現狀變更を許さない」といふが、この言葉は、しばゝゞ大國が他民族を抑壓、迫害する「現狀」を正當化する免罪符になつてゐないだらうか。第1次世界大戰後も、主に英米により(名目上では)平和主義が提唱された。しかしそれは彼らがアジアやアフリカの植民地を支配してゐる以上は寢言にすぎなかつたのであり、平和主義の僞善は戰前戰後も變はらないのだ。


實際、イスラエル建國の根據とされた國連決議は、現地のアラブ諸國の反對を無視して採擇されてゐる(もちろんイギリスの「二枚舌外交」も批判されるべきだが、バルフオア宣言がユダヤ人居住地を作る宣言でしか無いことや、それに體よく便乘したイスラエルの責任が眞つ先に問はれるべきだらう)。


イスラエル支持の自稱保守はチベツトやウイグルが中共に對し武力抵抗をすれば、そろも「テロ」と言ひ非難するのだろうか?


現在もイスラエルを支援するアメリカや歐米諸國が「普遍的價値觀」などゝ言ひ、中國のウイグル彈壓を批判し、ウイグルを彈壓する中共が「パレスチナ國家の樹立を」と放言してゐる。


これはパレスチナ支持しチベツトやウイグルに默り込む左翼や、チベツト・ウイグル支持の割には何故かイスラエル支持の自稱保守のやうな二重基準と同じである。小生はパレスチナ獨立もチベツト・ウイグル獨立も斷固支持してゐる。


今必要なのは「停戰」ではなくパレスチナの「解放」である!

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